訳あり無表情少女と一途な幼馴染
「おい…おい…」

誰かに肩を揺すられる

「…姉さん、布団に戻ろ」
「ん、紫音…」

紫音の呼び掛けに答えたものの、体が動かない
するとフワッと体が浮き上がる
紫音に持ち上げられてる?
ポン…と柔らかい布団に降ろされ、やっと目を開く
目の前には紫音が

「ありがと、紫音」
「姉さん、礼を言うのは俺じゃないよ」
「え…」

そういえば肩や背中、誰かに支えられてる
上に顔を向ければ

「蓮」
「…」

蓮は無言で私を見てる
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