訳あり無表情少女と一途な幼馴染
「姉さん…」

そういえば、蓮がいるのに紫音が姉さんって…

「ま、まさか…」
「……栞」

ゆっくりと蓮を見ると、泣きそうな表情で私を見てる

「れ、蓮」
「栞…だよな?」
「…」
「お前は、神崎 栞なんだよな?」
「…」

どうする
今…力は使えない

「姉さん、もう…いんだよ。俺が全部、話した」
「!?」
「思い出した訳じゃねぇが、記憶を消すなんて、お前しか出来ねぇだろ…栞」
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