訳あり無表情少女と一途な幼馴染
蓮side
昔、栞と遊んでた時、遠くの物を取ろうとしてソレを宙に浮かした
栞が持ってる特殊能力

「あの時しっかり見たからな、力使って左目にペンタクルが浮かぶのが」
「…っ…」

打つ手が無ぇって感じだな
間違いねぇ

「紫音との事も、これでやっと納得がいく。
なあ、もういいだろ?
俺を騙すのはもう、諦めろ。栞」

栞は辛そうな表情だ
どうか、本当の事を言ってくれ
支えてる手に力が入る
栞は顔を上げ、目を合わせる
諦めた様な…悲しそうな表情
やっぱり、本当に…本当に…

「私は、蓮が探してた、神崎 栞だよ」
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