訳あり無表情少女と一途な幼馴染
蓮side
栞はさっきから謝ってばっかだ、大事な言葉も遮られた

「ゴメンはもういい、お前に伝えたい事があんだよ」
「蓮…今は、何も聞けないし話せない」
「?どういう事だ」
「…」
「栞?」
「今の私は、蓮の記憶が無い」
「………は?俺の記憶が、無い?」
「…」
「一体、どういう事だよ」
「…ごめん」
「説明してくれ、記憶が無いって…栞!?」

栞は気を失ってクタッと頭が垂れる

「栞! 栞!?」
「姉さん!?」
「紫音っ」

紫音が、栞の頰に触る

「体が、精神が疲れてる…休ませよう」
「分かった、紫音」
「何」
「俺に話してない事、あるよな?」
「…」
「全部、話せ」
「……分かった、けど。楼さんと和士さんにも同席してもらう
あの2人が俺よりも分かってる」
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