訳あり無表情少女と一途な幼馴染
いや、駄目だ
私は、誰にも関わらない…関わっちゃいけない人間なんだ

「ごめん。二人とは一緒にいれない」
「? 何でだ?」
「…私は今まで、許されない事を沢山してきた」
「許されない事?」
「…」
「栞?」

和士が手を握る

「一体、何をしたんだ」

…言えない、言える訳ない

「栞、言えないなら…直接イメージ送れ」

そっか
楼と和士は、私の力を知ってるんだった
なら…

「楼も、手、握って」

楼と和士に私の手を握ってもらう

「…いくよ?」
「「おう」」

《テレパシー》で、私がしてきた事を伝える

一人で過ごす部屋と、私の目の前で血を流し倒れてく人々
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