訳あり無表情少女と一途な幼馴染
伝え終わる頃、二人の目には戸惑いの色が

「ね、分かったでしょ」
「「…」」
「私は…生きてちゃいけない人間なの。だからね?」

ここからは、目を見られない

「お願いだから、死なせて」
「「!?」」
「死なせて…」
「な、何を…言ってる」
「楼、和士、…私、生きてるのが辛い。
知ったでしょ?私が何をしてきたのか
何の罪も無い人達を…っ、奴等に言われるがままに、だからお願いっ!
死なせて!私を殺し「バシッ!」」
「楼!?」
「…ざけんな」
「ろ…う?」
「っざけんじゃねぇぞ!!!」

楼の声が病室に響く
< 291 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop