訳あり無表情少女と一途な幼馴染
生きる事で、役に立つ事で償える
きっと、この機会を逃したら…私は…

「楼の組に入るのはいい。…けど、条件」
「何だ?」
「私の存在は、組員には知らせないでほしい。
動くのは、楼の言葉だけ
楼の命令しか、聞かない」
「分かった。なら、影で動ける様にしとく
だが、サポートが必要だ」
「そんなの要らな「これは絶対だ」」
「…」
「信用出来る奴を何人か候補に上げる。
お前が良いと思えた奴を、サポートにする
いいな?」
「……ん」
「よし、ならこの話は終いだ。
ところで栞、紫音と蓮にはいつ会う?退院後でいいか?」
「……紫音は会いたいけど、レンって…誰?」
「? 誰って、蓮を覚えてねぇのか?」
「レン…、誰?」
「紫音は分かるのか?」
「当たり前でしょ?弟なんだから」
「…」
「栞、もう1回検査受けよう」
「和士?何で?」
「いいから」
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