訳あり無表情少女と一途な幼馴染
女は栞の目の前に座る

「ねぇ」
「…っう…くっ…!」
「今なら、あのレンって坊やを護ってる《サイコキネシス》は簡単に壊せる。
何故なら、私がアンタの力を持ってて、力を使えない様にしたのも私だから」
「!?…やっぱり、お前が…!」
「そう。アンタから奪った力のお蔭で、マスターの傍にいれる。
感謝してるのよ?
これから、全部の力を奪ってあげる。
そして、坊やの記憶も戻してあげるわ?」
「!? テメェが栞の記憶を!?」
「そうよ?」

女が栞の頭を掴むと赤い光が溢れ

「うぁ…いや…ぁああああああああ!!!!」
「栞!!」
「あの時も、こんな感じだったわね〜。
捕まえてからずっとレン、レンって煩かったから
力を奪うついでに、坊やの記憶も消して忘れさせてあげたの」
「!?」
「泣き叫びながら、ずっと坊やを呼んでたわ。レン、助けてって」
「!! テメェッ!!!」
「そこまでにしろ」
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