訳あり無表情少女と一途な幼馴染
女がまた栞に向き直り

「うわぁあああああ!!!」
「もう止めろ!!」
「何故止める必要がある?貴様の記憶を戻してやってるんだ。ほら、もう終わるぞ」
「…う…あ…」

女が手を離すと栞が前に倒れる

「栞!!」

ズキッ

「…っつ」

『悪いけど』

「!?」

何だ、何かが頭に

『忘れてもらう』
『テメェ、何なんだっその体…っ!気持ち悪りぃ!』

「!?」

徐々に思い出す言葉は
あの時の、雫を追い掛けた時の…!

パリンッ

何かが割れる音がした
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