訳あり無表情少女と一途な幼馴染
女が俺に手を向けると、俺を護ってた《サイコキネシス》がガラスの様に砕けた
手で顔を庇い、前を向くと鴉間が俺の目の前に来た

「な…、ぐっ…!」

鴉間が俺の首を掴み、栞に向けさせる

「さあ、選べ。この男を助けたかったら自ら俺の元に来い」

女がまた手を向けてくる
すると、体中に痛みが走る

「!うぁっ!あああああっ!!」
「止めて!蓮には手を出さないで!!」
「なら、さっさと来い」

女が栞を離す
鴉間が俺の首を離し、俺は地面に倒れる

「ゲホッ!ゲホッ!ゴホッ!」

何とか顔を上げると、もうすぐそこまで栞が

「待…て、しお…り…!」

栞は俺と目を合わせ

「蓮…ごめん」
「…っ」

鴉間の腕の中に

「ハハハッ、戻ってきたな!お前は俺の物だ!!誰にも渡さん…小僧、お前にはな」
「く…くそっ…栞!」
「最後の機会だ。コイツに別れを告げろ」
「…はい」
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