訳あり無表情少女と一途な幼馴染
栞は鴉間から離れ、俺の目の前に座る
「し…栞っ」
「蓮、ごめんね」
「何で、お前が…謝んだ」
「今まで、ごめんね。怖い思いさせたね、痛い思い…させちゃったね…っ」
「んなのは、どうでもいんだよっ」
栞が俺の頰に手を添えると、左目にペンタクルが
「栞?」
「今の状態じゃ、長く続かないけど。これなら奴等には何も聞こえない」
《ヒュプノ(催眠)》と《サイコキネシス(念動)》か?
「蓮、ありがとう
ずっと探してくれて、私を見つけてくれて、こんな私を側にいさせてくれて」
「な…何言って…」
「きっともう、会えなくなる。せっかく記憶が戻ったのになぁ…」
「い…嫌だ、栞っ!アイツのとこになんか行くなっ!」
「蓮…こんな時にだけど、前に言った事、覚えてる?記憶が戻った時の」
「ああ、覚えてる。当たり前だろ、俺はずっと…ずっとお前が好き…」
好きだ…そう言おうとしたのに
また、言葉を遮られた
今度は手じゃなく、栞の唇で
真近にある栞の顔、栞が目を伏せた瞬間溢れ落ちた涙が唇に伝い
初めてのキスは、しょっぱい味
栞が離れ、フワッと笑顔を見せる
「また、遮りやがって」
「ちゃんと最後まで聞いたでしょ?」
「好きだって言おうとしたんだ」
「好きって最後まで聞いた」
「…栞」
「ん?」
「俺の側にいろよ」
栞を抱き寄せる
「これからもずっと側にいろよ。…っ…頼むからっ、いてくれっ…!」
「蓮、ありがとう。私も、蓮が「ふざけた真似を」」
「し…栞っ」
「蓮、ごめんね」
「何で、お前が…謝んだ」
「今まで、ごめんね。怖い思いさせたね、痛い思い…させちゃったね…っ」
「んなのは、どうでもいんだよっ」
栞が俺の頰に手を添えると、左目にペンタクルが
「栞?」
「今の状態じゃ、長く続かないけど。これなら奴等には何も聞こえない」
《ヒュプノ(催眠)》と《サイコキネシス(念動)》か?
「蓮、ありがとう
ずっと探してくれて、私を見つけてくれて、こんな私を側にいさせてくれて」
「な…何言って…」
「きっともう、会えなくなる。せっかく記憶が戻ったのになぁ…」
「い…嫌だ、栞っ!アイツのとこになんか行くなっ!」
「蓮…こんな時にだけど、前に言った事、覚えてる?記憶が戻った時の」
「ああ、覚えてる。当たり前だろ、俺はずっと…ずっとお前が好き…」
好きだ…そう言おうとしたのに
また、言葉を遮られた
今度は手じゃなく、栞の唇で
真近にある栞の顔、栞が目を伏せた瞬間溢れ落ちた涙が唇に伝い
初めてのキスは、しょっぱい味
栞が離れ、フワッと笑顔を見せる
「また、遮りやがって」
「ちゃんと最後まで聞いたでしょ?」
「好きだって言おうとしたんだ」
「好きって最後まで聞いた」
「…栞」
「ん?」
「俺の側にいろよ」
栞を抱き寄せる
「これからもずっと側にいろよ。…っ…頼むからっ、いてくれっ…!」
「蓮、ありがとう。私も、蓮が「ふざけた真似を」」