訳あり無表情少女と一途な幼馴染
パリンッ

「…え…」

俺の胸に何かが刺さる
視線を下げれば、銀色の何かが栞を貫いて俺に刺さってる

「し…しお…り…」
「れ…ん…」

鴉間が剣を抜く

「ぅあっ…!」
「…っ!あっ…」

後ろに倒れると思ったら、栞にギュッと抱き締められる

「しお…り?」
「蓮、ごめ…ん…ね。こん…な、痛い、思い…させて。大…じょ…ぶだから」

だんだんと、痛みが無くなっていく

「もう、痛く…ない…よ」
「栞…」
「ホン…トに、ごめん…ね」

俺の肩を掴む手から赤い光が

「さっさと戻れ」

女が栞に手を向けると、栞は引っ張られる様に鴉間の腕に

「栞!」
「…はっ…はっ…」
「俺を騙した罰だ、人形のクセに」
「鴉間ぁっ…テメェッ!!」
「貴様等に用は無い。帰るぞ」
「はい」
「待て!」
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