訳あり無表情少女と一途な幼馴染
「そういえば、内通者なんていたのかよ」
「ん?ああ」
「だいぶ前からソイツ、奴等ん中に居るんだろ?
よく気付かれねぇな」
「ああ、そりゃあバレねぇよ」
「? 何で」
「見た目が人間じゃねぇからだ」
「………は?」
「栞が退院して組に入った後、酒向以外にもう一人信頼出来る奴がいてな
ソイツに栞が2つの力を使える様に仕込んだんだ」
「2つの力?」
「《メタモルフォシス》動物への変身の力と《リプレイス》他の動物への憑依の力だ」
「…そんな力もあったんだな」
「動物なら警戒しない。良いアイデアだろ?」
「だな」
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