訳あり無表情少女と一途な幼馴染
蓮side
とある倉庫
酒向と内通者の情報を頼りにここまで来た、いるのは俺と紫音と兄貴

「おい兄貴、和士さんや今井は?」
「アイツ等は別件だ」
「ここ以上に大事なとこがあるかよ」
「後に分かる」

物影で様子を見ると、大神組と龍田組が対峙してる
辺りを見渡すが、栞は居ない
すると肩を叩かれ、振り向けば紫音が上を指差し

「姉さんは仕事をする時、上から状況を見てる。
今は分かんないけど、だから中を見ても無駄かも」

俺は紫音にだけ聞こえる声で

「流石、蒼鷹…だな?」
「…蓮にその名を呼ばれるなんてね」
「抗争が始まったら、それに紛れて栞を探す。俺が合図するまでは動くな」
「「了解」」

龍田組と敵対してる大神組は桜井組とも関わりがある(辛うじて)
気付かれても、加勢に来たと思わせとけばいい
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