訳あり無表情少女と一途な幼馴染
栞が龍田の隣まで来る

「コイツが人形?俺等を騙してるだけじゃねぇか?」

大神が必死に虚勢を張る

「なら、暴れさせようか」
「!? ま…待てっ!」
「やれ」

龍田が合図した直後、栞は消えた
《テレポート》か!?

「!? ど、どこに「ぐあっ!」」

大神組の後ろ側で叫び声が

「後ろ!? どうやって!?」

大神が困惑する間にも、次々と組員が倒れてく
数秒後、立ってるのは大神1人だけ

「く…くそがぁっ!」

大神が懐から出したのは銃

「「「!?」」」
「栞!!」

飛び出しそうになるのを、今度が紫音が

「何で止めんだ!」
「姉さんなら、大丈夫」
「はあ!?」
「姉さんには、何も効かない」

ガチャッと銃のロックを解除した音

「それ以上、動くな…!撃つぞ!!」

銃を持つ手は震えてる
栞は動かない

「おい、何してる。さっさと始末しろ」

栞が大神に向かって走り出す、風でフードが取れる

「く、来るなぁ!!!」

パンッ!

「がっ…」

銃声が響いた後、大神が前に倒れた

「俺は始末しろと言った筈だ。組員も…全員殺せ」

栞は何も言わず、倒れてる大神組員に向かって手を向ける
手が赤く光り始めた
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