訳あり無表情少女と一途な幼馴染
姉さんを見ると、目はまだ虚でフラフラと今にも倒れそうだ

「栞!」

蓮が駆け寄り、肩を触ると

「…れ……ん……」

膝から崩れて落ち、息を絶え絶えに蓮に寄り掛かる

「栞!」
「姉さん!」
「はぁ…はぁ…う…蓮、紫…音」

女が、俺達が認識出来ない様にしたって言ってたけど

「栞、意識があったのか?」
「今…さっき…まで…は、無かっ…た。
あの…女の…ち…からは…完全じゃ、ない。
だ…から、何度…も、私…を、殺そうと…して…た」
「今、何つった。栞を…殺す…?」
「そうだ」
「「!?」」
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