訳あり無表情少女と一途な幼馴染
手で顔を庇ってると、指輪が光ってる?
紫音の胸元も光ってる気がする
こうなったら、一か八かだ

「紫音!ネックレスを貸せ!」
「! 頼むよ…蓮!!」

紫音の頭がガクッと垂れる
俺は風が吹き荒れる中進んでいく

「栞!」

1歩…1歩と近付く

「栞っ!」

あと少しっ…、あと少しで!

「…っ、くそ!」

グッと手を伸ばし栞の手を掴もうとするが、届かない
くそっ!俺は、誓ったんだ!
もう二度とっ…お前を!お前の手を!!

「離してたまるかぁああああ!!!!」

栞の手をグッと掴み、抱き締める
その瞬間、紫音のネックレスと俺の指輪が赤く光り
俺自身も光り始めた
すると、栞の目に光が

「れ…ん…?」
「! 栞!」

暴走した力が弱まっていき、風が止む
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