訳あり無表情少女と一途な幼馴染
困惑してる栞を優しくギュッと抱き締める

「いい加減…俺を頼れよ、栞」
「!!」
「無理だなんて…言うなよ?」
「私は…蓮の側にいていいの?生きてて…いいの?」
「当たり前だ。それに俺は…お前としか一緒にいるつもりは無ぇ、一生な」
「蓮…。でも、私は普通じゃない。蓮にはもっと「もう黙れ」」
「全部受け入れるっつったろ。それに…」

蓮と目が合う

「小さい頃からいつもお前が側にいて、それが当たり前になってた。
お前がいなくなってから…心ん中がポッカリ空いたみてぇで、苦しかった。
もう…お前しかいねぇし、お前しか考えられねぇよ。
だから…」

蓮が耳元に唇を寄せ

「お前は何も考えずに、俺だけ見てろ。俺の側で生きろ」
「!…うん。私も、蓮の側にいたい」

一筋の涙が頰を伝う
お互いに見つめ合い
蓮の顔が近付き、私も目を伏せ
唇が重なる

ありがとう…蓮

「栞? 栞!」

私は蓮の腕の中で、意識を手放した
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