訳あり無表情少女と一途な幼馴染
「…ん」

栞は目を開けると視線を彷徨わせ

「栞?」

俺を見る

「蓮…」
「起きれるか?」
「うん」


肩を支えられ、上半身だけ起きる

「どこか痛いとこは無ぇか?無理すんなよ?」
「うん、大丈夫。…蓮」
「ん?」
「ありがと。私を助けてくれて…受け入れてくれて、本当に…ありがとう」
「栞…」

蓮の胸に頭を預け

「側にいるって、離れないって言ってくれて…嬉しかった」
「栞」

蓮がギュッと抱き締めてくれる
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