訳あり無表情少女と一途な幼馴染
外から近付く気配で目が覚める
蓮はまだ寝てる
顔を横に動かし、その気配を探る
…この気配
スタ…スタ…と足音が近付く
「…ん」
蓮が目を覚ます
「おはよ、蓮」
「はよ…栞」
挨拶を済ませれば、襖に人影が
「蓮、姉さん、起きてるよね?話があるんだけど」
「紫音、こんな早くに来てたのか、どうした」
「…今、玄関前に久八高の先生がいるらしいんだ」
「久八高の…教師?」
「水沢先生だよ」
「水沢先生?」
水沢先生?
この気配が?
「なんか、姉さんが体調不良って聞いて来たらしいんだけど…」
学校側には和士が上手くやってくれてる筈
なのに、体調不良と聞いて来たと?
しかも…
「紫音、ホントに…来てるのは水沢先生?」
「うん、和士さんが確認してる。間違い無いよ」
「…」
「どうする?会うか?」
まあ、いざとなれば
どうとでも対処出来る
「うん、会う」
「分かった。なら「でも」」
「玄関を通らせるだけ、家にはあげないで。水沢先生には誰にも近寄らせないで」
「? 何で?」
「栞?どういう事だ」
「…会ってみないと、確信出来ない。行こ」
「あ、ああ」
蓮はまだ寝てる
顔を横に動かし、その気配を探る
…この気配
スタ…スタ…と足音が近付く
「…ん」
蓮が目を覚ます
「おはよ、蓮」
「はよ…栞」
挨拶を済ませれば、襖に人影が
「蓮、姉さん、起きてるよね?話があるんだけど」
「紫音、こんな早くに来てたのか、どうした」
「…今、玄関前に久八高の先生がいるらしいんだ」
「久八高の…教師?」
「水沢先生だよ」
「水沢先生?」
水沢先生?
この気配が?
「なんか、姉さんが体調不良って聞いて来たらしいんだけど…」
学校側には和士が上手くやってくれてる筈
なのに、体調不良と聞いて来たと?
しかも…
「紫音、ホントに…来てるのは水沢先生?」
「うん、和士さんが確認してる。間違い無いよ」
「…」
「どうする?会うか?」
まあ、いざとなれば
どうとでも対処出来る
「うん、会う」
「分かった。なら「でも」」
「玄関を通らせるだけ、家にはあげないで。水沢先生には誰にも近寄らせないで」
「? 何で?」
「栞?どういう事だ」
「…会ってみないと、確信出来ない。行こ」
「あ、ああ」