訳あり無表情少女と一途な幼馴染
数秒後、光が消えて、理子の思念体も消え始める

「理子」
「これで、本当にさよならね」
「うん」
「じゃあね。……神崎 栞」

理子は光の粒となって消えた
水沢先生は意識を取り戻し

「…神凪さん?あれ?ここは?私、いつの間に外に?」
「水沢先生」
「神凪さん、あ、お久し振りですね!ご家庭の都合で休学と聞いてましたが」
「はい。でも…すぐに学校に行きます。また、ピアノを聴かせて下さい」
「ええ、勿論です!待ってますよ♪」
「それと、先生」
「はい?」
「今まで騙しててごめんなさい。私、本当は神崎 栞って名前なんです」
「神崎…栞?」
「はい、…ごめんなさい」
「なら、今度会う時は間違えない様にしないといけませんね!」
「…!」
「? どうしましたか?」
「…いえ、やっぱり、大好きです。水沢先生」
「まあっ、私もですよ♪」
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