訳あり無表情少女と一途な幼馴染
水沢先生を和士が送り、私は蓮と部屋まで歩く

「朝から色々とあったな」
「そうだね。まさか理子が…」

腕を見てみると、沢山あった傷が綺麗に無くなってる

「傷があっても、大丈夫とは言ったが…」
「ん?」

喋ってたら部屋に着いた
蓮は私の手を握り、部屋に入ったと思ったら壁に押し付けられ

「蓮?…んっ」

唇を塞がれる

「んっ…んっ…」

やっと唇が離れ、空気を取り込む

「はぁ…はぁ…蓮?」

蓮は私を見下ろしニヤッと口角を上げる

「お前が気にしてた傷はもう無ぇ。いいだろ?」
「え…で、でも…、朝だし、起きたばっかり」
「知ってっか?世の中にはな、二度寝っつう言葉があるんだよ」
「…でも、楼とかに怒られない?」
「……部屋に《ヒュプノ(催眠)》やっとけ」
「…」
「栞」
「ん?」

蓮は私を抱き締め

「もう止める理由は無ぇ。お前は黙って、俺に全部見せろ。…愛してる」
「! うん、私も…愛してる」

ーー鳥は孤独に闇に囚われ
一筋の光があっても、進もうとはしなかった
だが、助けたいと…諦めない彼等によって
光のある世界へと羽ばたく決心をしたーー
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