訳あり無表情少女と一途な幼馴染
蓮、紫音…ありがとう
マスコミは、二人に気圧され押し黙る
ギュッと二人の服を掴み、涙を流す

「二人とも、それくらいにしとけ」
「兄貴(楼さん)」

楼…
近寄ってきて、私の肩にポンと手を乗せる

「コイツ等の言う通りだ。アンタ等、いつまでやってるつもりだ?」
「で、ですが…、我々の仕事は、世の中に真実を伝える事でして…」
「真実だぁ?」

楼がマスコミに睨みを効かす

「色んな奴に聞くだけ聞いて、嘘かもしれない話でも本当の様に記事にして
本人がソレでどれだけ辛い、苦しい思いをしてんのかも知らずに
何が真実を伝える仕事だ、俺等からすれば…詐欺師だ」
「!!…なっ!」
「これでもまだ、コイツに聞きてぇなら俺が聞いてやる。
蓮、紫音、栞と家に入れ」
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