訳あり無表情少女と一途な幼馴染
「自分を大事にしろって、言ったろ。
お前の命は、お前一人だけのもんじゃねぇんだ。
お前に何かあれば、悲しむ人間がいる
栞、お前はもう1人じゃねぇんだ」

自分の命を、大事にする…考えた事無かった
今まで自分なんて、どうなろうが…

「私なんて、どうでもいい」
「「…は?」」
「いつ死んでもいい。いっその事、殺してって。そう思って生きてきた」
「「…」」
「でもこれからは、紫音や…蓮の側で生きると決めた。…から」

蓮と紫音を見る

「だから、これからは…心配掛けない様に、努力…する」
「「…」」
「ダメ?」

蓮と紫音は顔を見合わせ、苦笑する

「まあ、考え直してくれてるだけでも、いっか」
「まだ安心出来ねぇが。俺がいつも側にいるし、仕事では紫音がいる。
お前が無茶しねぇ様に、ずっと見張ってやる」
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