訳あり無表情少女と一途な幼馴染
蓮side
朝、会った時に思った
前髪と眼鏡で隠してるが、雫は整った顔立ちをしてる
男にしては高い声だし
手で顔を隠そうとするが、その手を掴み止める
俺の身長が180だから160くらいか
フードを外してから俯いて、視線を合わせようとしない

「おい、顔上げろ」
「…」

上げねぇか、だったら…
俺は雫の顔目掛けて、膝蹴りする…が

「「「!?」」」
「いきなり何すんだ、テメェ」

止められるとは思ってなかった
避けられるだろうスピードで仰け反らせて上を向かせようとしたが
足で相殺された…
予想外だが、上に向かせれた
眼鏡越しに睨む雫
…眼鏡邪魔だ
片手で雫の両手を抑え、眼鏡を外す

「! 待っ…」
「朔」

本を持たせてる朔に預からせる

「この眼鏡、伊達ですか」
「返せ」

朔を睨む雫の顎を掴んでグイッと目を合わさせる
前髪でまだよく見えねぇが、この目付き…
< 41 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop