訳あり無表情少女と一途な幼馴染
ジ〜ッと見てると未だに離れようとする
顎から手を離し、腰に回すと雫はビクッと固まる
腰細っせえ、やっぱりコイツ

「お前、やっぱり…おん」

バンッ!
ドアが思いっ切り開き

「栞!…っあ」

現れたのは今井
…ちょっと待て
今井、コイツを何て呼んだ?

「あ!今井!どこ行って「雫!」」

春也が今井に声を掛けるがそれを遮り《雫》と言い直し近付いて来る

「桜井、雫を離せ」
「…」

俺が離さないのを見て今井は眉を寄せる

「今井、コイツ…女だよな?」
「「!?」」

今井は目を見開く

「本当ですか?」
「ウソ!?マジ!?え〜!?」
「…」

朔は雫を見る
春也はパニクってる
紫音は目を見開き、雫をずっと見てる
俺と同じ様に、今井の言葉を考えてる筈だ

《シオリ》って名前を
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