訳あり無表情少女と一途な幼馴染
お風呂から足音が

「とりあえず、この件は調べとく。気を付けろ」
「分かった」

栞が髪を拭きながらリビングに来て、楼の前で立ち止まる
ジ〜ッと髪を拭くのも止めて楼を見てる

「栞?」
「楼だ」
「…俺だが」
「あの男、楼に似てる」
「あの男?」
「桜井蓮」
「「!?」」
「雰囲気っていうか目付きかな、似てる」
「…そうか、俺に似た男がいるのか」
「栞、他には?」
「? 他?」
「いや、なんでもない」
「…」
「ただ、俺と似た男がいる。それだけだ」
「…分かった。おやすみ」
「「おやすみ」」
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