俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
 
焦ってひとりで混乱していると、周防さんが私の正面に立ち頬を両手で包んで意地悪な笑みを浮かべた。

「何想像して赤くなってるんだよ、梓希のドスケベ。俺は一緒に風呂入ろうって言っただけだぞ」

「え?」

ドスケベなんて人生で初めて言われた。なんだろう、けっこうショックだ。

「俺はドスケベな梓希と違って真面目な好青年だからな。お義父さんとの約束は守るつもりだぞ」

「でも……裸であんな小さなバスタブに一緒に入ったら、それってもうほぼ同義じゃ」

「お前のセックスの解釈広いな! ってかお前すっぱだかで入るの? 俺はタオル巻くつもりだったけど、お前大胆だなあ」

「えぇ……」

なんか……すごくからかわれている気がする。

たとえタオルがあっても、やっぱりきわどいことに変わりはないような気がするのだけれど、それを指摘すると私の方が変態みたいな空気だ。

「で、どうする? 混浴する? しない?」

選択を迫られて戸惑いながらも、私は「する……」と小声で頷いた。
 
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