俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
「ほんっとかわいいな、お前は。そういうとこ大好きだよ」
「だ、だから、そういうとこってどういうとこですか!?」
ギュウギュウと抱きしめてくる腕と脚からのがれようと、私はバシャバシャとしぶきを上げながらもがいた。
「全力でかわいがりたくなるっつうか、三百六十五日かまいたくなるっつうか。かわいがりたいけど虐めて困らせたいような、でも俺以外の奴に虐められるのは許せないっつうか」
「ぜ、全然わからないです」
「あ、あと、全体的に柔らかいのも大好きだし、見てると肩の力抜けるような顔も好きだな」
やっぱり意味がわからない。というか褒められてる気がまったくせず、思わず「それ遠回しに非美人って言ってます?」と聞けば、周防さんは「世界一可愛いって言ってるんだよ」と、顔にキス攻めしてきた。
「肌白くて餅みたいだな。唇も柔らかくてフワフワしてる。垂れ目もかわいい、そそる。鼻も小さくてかわいい。丸いほっぺたもかわいい」
そんなことを口にしながら、周防さんはチュッチュっとキスを顔中に落としていく。
「くすぐったい……」
「くすぐったがりなのもかわいい」
ストレートにかわいいを連発されたうえキス攻めにあって、心臓が加速を始めていく。だいぶお湯に浸かっていたせいもあって顔も頭も熱くなってきた。