俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
「俺ここまでかなり忍耐強く待ったし、お義父さんとの約束『結婚』じゃなく『婚約』で繰り上げてもアリだと思わないか?」
――はてさて。神様、お星様、パワーストーン様。私はここでどう決断するのが正しいのでしょうか?
……なーんて、スピリチュアルには頼らず、私は私の心のままに答えを告げる。
私の返した言葉に、周防さんは眉尻を下げて「馬鹿」と愛おしそうに笑った。
夏の夜空に一瞬尾を引いた流れ星が走り抜けたのが、見えた気がした。
おわり。