嫌い同士の恋物語
とにかく今は希衣を起こさなければ俺も遅刻してしまう
「起きろっつってんだろ!」
『け、圭人!なんで!変態!』
「誰が変態だ。俺はお前の母さんに頼まれて起こしに来ただけだ。で、早く起きろ」
起こしに来てやってるのに変態とは。
ホントにひどいヤツだ。
なんとか準備をさせ、一緒に学校へ向かっている最中。どうしても顔を合わせると喧嘩になってしまう俺達は、自然に言い争ってしまう
やめなきゃと思っても自然と口から出てしまうのだ。
でもたまに、自分でも驚くほどポロッとやばいことを言ってしまう。ま、その度に鈍感な希衣に助けてもらってるけど
さっきなんかは、キスした事あるなんてことも言っちゃったし…
希衣には小中高同じって言ったけど、ホントは幼稚園も同じなんだよなー
ということは、1人しかいないんだけど
とりあえず、言い争うのはいくらやめようと思っても、治らない。
自分の気持ちを、隠すために