嫌い同士の恋物語
小さい頃は、もしかして両思いかも、なんてアホらしく自惚れてたこともあった。
けど、全てが変わったのは忘れもしない。
中2の夏だ
朝は普通に一緒に登校していた俺ら。
正直、希衣の様子が最近少しおかしいのは薄々感じていた。
当たり前だ、幼なじみなのだから。
でも希衣は、それについて触れてこないで、というオーラがすごかった。
よく言えば、空気を読んだ。
悪く言えば、逃げた。
その逃げたのが間違いだった