嫌い同士の恋物語


それに、俺は希衣に最低なことをした。


これこそ、誰にも言っていない



あれは、希衣との関係が変わってから1ヶ月くらいだったか


放課後、担任に呼ばれ職員室へ行っていた俺は、結局遅くまで残ってしまい、急いで教室に荷物を取りに行った



『ったく、担任人使い荒すぎだろ…』



──ガラッ



「……スゥ…」


『…希衣?』


希衣が机で寝ていた。

もう6:00だ。それに今日はどの部活もないはず


『…なんでこんな所に』



理由は知らないが、こんな無防備な格好でいられると、判断能力がぶっ壊れる。


朝起こしに行ってる時は、家だからと我慢しているが、今は教室。それに2人きり。

そんな中で



「け、いと….」



こんなこと言われたら、理性なんか保てるわけない。

希衣が寝ていても自分のことを考えてくれている



俺は舞い上がりすぎていた

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