嫌い同士の恋物語
もうここまで来たら寝よっかな
そう思ったその時───
肩に重みを感じた。
「…え?」
その重みの正体とは
『ん……やっぱ希衣って落ち着く…』
隣に座ってるこいつが、私肩を使って寝ているからだ
落ち着くって…なにそれ、心臓に悪い。
それにこの寝顔。
長いまつ毛にスーッと通った高い鼻、血色のいい薄めの唇。
誰が見ても絶対にイケメンと言うほど整いすぎている
それに加え、成績優秀、運動神経もよく、明るい性格で信頼も厚い。
こんな完璧人間、好きにならない方がおかしいって。