先輩手に入れます!
微笑んだ私を見ながらずっと
黙っていた先輩がようやく口を開いた。
瀬那「何かお前ってさ、チグハグだよな。」
今の所、私には鏑木先輩が
何を言いたいのかは分からない。
雫「チグハグですか?」
瀬那「うぜぇし、鬱陶しいし
ストーカーだし、その上
やたらと自信があるし。
私に任せれば大丈夫だとか。
私が先輩を守るだとから。
そんな事ばっかり言ってる。
でも...、実はめちゃくちゃ自信がなくて
へりくだって、私なんか...って生きてる。
お前見てるとさ、時々、壊れそうだな
こいつって思う時があるんだ。」
ほんの少しだけ先輩の言葉に
ドキッとした。