先輩手に入れます!

翌朝、おにぎりを作った私が
家を出ると玄関には匡貴がいた。

匡貴「雫、おはよう!」

雫「え!匡貴。おはよう。
どうしたの?朝練は?」

匡貴「休んだ。」

雫「何で?」

匡貴「雫への伝言預かったから。」

雫「伝言って?」

匡貴「鏑木先輩から。ありがとう。
特大のおにぎり、待ってるってさ。」

ああ、ダメだ。
私、いつからこんなに
涙もろくなったんだろう。

強い子は泣かないって
子供の頃、お姉ちゃんと約束したのに。
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