先輩手に入れます!
匡貴「雫、どうした?」
泣いてる私の事をいつも
匡貴は心配してくれる。
それは、子供の頃から変わらない。
雫「私はさ、じっとじっと耐え抜いて...
ほとぼりが冷めるまで息を潜めて待って
今のこの日々。匡貴と同じ学校に
通って大好きな鏑木先輩に出会えて
先輩を好きになったから
梶谷先輩やサッカー部の皆や
真名井さんに出会って...私の事を
大切にしてくれるエリカ先輩と
ユキナ先輩に出会って...何かさ。
何か...幸せすぎだろ、最近の私。
て思っちゃったんだよね。」
ああ、そうか。
私は、幸せを知っちゃったんだな。
雫「匡貴。お姉ちゃん...
今回もダメだったって。
昨日、電話口で泣いてた。
ようやく命が宿ったのにね
旦那さんが...」
匡貴「分かった。もういいよ。」