先輩手に入れます!

雫「美味しいですか?」

瀬那「まあまあだな。」

雫「私と付き合ってくれれば
おにぎり食べ放題ですよ。」

またそれか。と言いながら
毎度の如く先輩はため息をついた。

以前は気にならなかった
そのため息が気になるのは
私に後ろめたさがあるせいだ。

しばらく黙っていると
おにぎりを食べ終え丸めた
ラップをゴミ箱にほおり投げた
先輩は私に向かって尋ねた。

瀬那「何で、お前はそんなに
彼氏が欲しいんだよ?」

雫「彼氏が欲しいんじゃないんです!
先輩が欲しいんです。」

瀬那「だから何で?」
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