先輩手に入れます!
私はやっぱり先輩の事が大好きで
愛されたいって思ってる。
先輩になら愛されたい。
先輩以外の愛情はいらない。
だから、ちゃんと...
瀬那「北見。もう1度だけ言う。」
雫「何ですか?」
瀬那「俺は何があったって
お前の事を選ばない。
お前の事を好きにはなれない。」
先輩のその表情は歪んでいた。
その表情には見覚えがある。
鏡に写る私だ。
家の中で見る私の表情に
今の先輩はそっくりだ。だから...
雫「ですね。でも、逃げないで...
前に進もうって
思っちゃダメですか?」
瀬那「は?」
雫「先輩の事が好きだから
どんなに辛い事があっても
私は頑張れるんです!
先輩に出会えたから私は...
毎日、先輩に会いたいって
思えるんです!
先輩を困らせるだけって
分かってるけど...でも
どうしても諦められないんです!
私は先輩を好きでいちゃいけませんか?」
どうしても熱くなってしまう。
だって、先輩のそんな表情を見たら
私は...自信をなくしてしまう。
ようやく見つけたその答えが実は
間違いじゃないのかって疑ってしまう。