先輩手に入れます!
瀬那「何で...お前なんだよ。
俺の事、何でお前が1番
分かってんだよ。」
雫「分かりますよ。
先輩の事、1番近くで
見て来たのは私ですよ?
分からない方が変ですよ。」
瀬那「...だな。」
先輩はまた諦めたような笑みを浮かべた。
出会った頃はあまり好きではなかった
その笑みさえも今は、愛おしいと思う。
でも、その言葉は意外だった。
雫「え?」
瀬那「何だよ。」
雫「いや...いつもみたいにウザイとか
そんな事で胸張るなとか
ただのストーカーだろとか
言われるのかなって思ってたから
まさかの肯定に
ちょっと驚いちゃって...。」
瀬那「事実だから仕方ないだろ。
良くも悪くもお前は1番近くで
俺の事見てたんだから。
否定しようがないだろ。」
いつか先輩は私の事を
チグハグだって言ったけど
今の先輩の方がチグハグだった。