先輩手に入れます!
泣かないと決めたのに。
やっぱり涙を流した私を
先輩の温かい手が包み込む。
心臓の音が間近で聞こえた。
雫「でも、私を迎えに来てくれた
お母さんが言ったんです。
今では、殺してしまいたいほど
あの人の事が大嫌いって。
...いつか...私も...先輩の事を
そう思っちゃったら...
どうしたらいいですか?」
瀬那「刺せばいいんじゃない?
刃物で、俺の事。」
頭上から聞こえる先輩の声は
優しかった。優しく冷たい言葉だった。
雫「でも...そう思いたくないから
そう思う前に...離れたいって...」