先輩手に入れます!

瀬那「もう行くぞ。」

雫「待って。待って下さい!
練習、楽しいですか?」

瀬那「俺たちは楽しむために
練習してる訳じゃない。
俺たちは勝つために練習してる。」

雫「それでも、やっぱり
楽しい方が良くないですか?
楽しんで勝てたら最高じゃないですか。」

瀬那「そもそも俺の人生に
楽しい事なんて訪れない。
俺はそうゆう人間だ。」

時計を確認した先輩は立ち上がる。
ちょうど1分が経った。
先輩は本当に律儀な人だ。

でも、このまま先輩を
あの場所に戻らせたくない。
先輩を悪く言うあの人たちの元へ
行かせたくない。
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