拾いものは危険な恋のはじまりでした
奏side
その日は朝から何だか体が怠いと感じていた。
いつものように俺の右腕の佐伯司(サエキツカサ)と何人か下のものを引き
連れ店の見回りをしていた。司は俺の側近で、司の親父が俺の親父、
桐生組の組長の側近をしている。その縁もあり、子供の頃からいつも
一緒にいる。言葉にしなくても、アイコンタクトでお互い分かり合える
貴重な存在だ。
猫なで声で媚びてくる女たちとやたらときつい香水の匂いに嫌気がさし、
席をたった。
「司、外の空気を吸ってくる、後はやっておいてくれ。」
「あ、一人で大丈夫か、誰かつけるか」
「いや、いい。ちょっと一人になりたい」
「まぁ、大丈夫だとは思うが、気を付けてくれよ」「あぁ」
繁華街を一人で歩くには目立ちすぎると思い、店の裏から延びる路地裏へ
と歩みをすすめた
タバコを吸いながら5分ほど歩いたところで、やたらと体が熱いと感じる
視界もグラグラと揺れてきた、「ヤベェ・・」
そのまま、視界が暗くなりその場に倒れこんだ
どれくらい時間が過ぎたのか・・体が揺れる。
俺を揺すって起こそうとしているやつがいる、女か
「あの、大丈夫ですか?声、聞こえますか?」
「大丈夫ですか?」「・・・あぁ・・」
「救急車呼びますか?」「イヤ・・ダメダ・・・」
「はッ、何がダメなの、あなた熱が出てるみたいですよ、早く病院に
行った方が・・」
「・・要らない」
女は少し考え込んでから
「私のアパートがすぐそこなので、とりあえず行きましょう」
女は俺の事は知らないらしい、この辺で俺の事を知らないやつがいる
とは珍しい
その日は朝から何だか体が怠いと感じていた。
いつものように俺の右腕の佐伯司(サエキツカサ)と何人か下のものを引き
連れ店の見回りをしていた。司は俺の側近で、司の親父が俺の親父、
桐生組の組長の側近をしている。その縁もあり、子供の頃からいつも
一緒にいる。言葉にしなくても、アイコンタクトでお互い分かり合える
貴重な存在だ。
猫なで声で媚びてくる女たちとやたらときつい香水の匂いに嫌気がさし、
席をたった。
「司、外の空気を吸ってくる、後はやっておいてくれ。」
「あ、一人で大丈夫か、誰かつけるか」
「いや、いい。ちょっと一人になりたい」
「まぁ、大丈夫だとは思うが、気を付けてくれよ」「あぁ」
繁華街を一人で歩くには目立ちすぎると思い、店の裏から延びる路地裏へ
と歩みをすすめた
タバコを吸いながら5分ほど歩いたところで、やたらと体が熱いと感じる
視界もグラグラと揺れてきた、「ヤベェ・・」
そのまま、視界が暗くなりその場に倒れこんだ
どれくらい時間が過ぎたのか・・体が揺れる。
俺を揺すって起こそうとしているやつがいる、女か
「あの、大丈夫ですか?声、聞こえますか?」
「大丈夫ですか?」「・・・あぁ・・」
「救急車呼びますか?」「イヤ・・ダメダ・・・」
「はッ、何がダメなの、あなた熱が出てるみたいですよ、早く病院に
行った方が・・」
「・・要らない」
女は少し考え込んでから
「私のアパートがすぐそこなので、とりあえず行きましょう」
女は俺の事は知らないらしい、この辺で俺の事を知らないやつがいる
とは珍しい