拾いものは危険な恋のはじまりでした
16:00きっかりに部屋のインターホンが鳴り、ドアを開くと黒のVネック

のニットに黒のコートを羽織り、首元にはシルバーのネックレスをつけた

奏さんがいた。

私の姿をみると、目を見開く

「いつもと雰囲気が違うな」「そ、そうですか?」

「可愛い」「・・・・///」

「いくぞ」「はい!」

可愛いって褒めてもらえた!頑張ったかいがあったかも

下に止めてあった黒のスポーツカーに乗り出掛ける

「今日は誘って頂いて、ありがとうございます」

「いや、本当はもっと早く誘いたかったんだが、仕事が忙しくてな」

「お仕事、今日は大丈夫なんですか?」

「もう、片付けてきた。ケガの方は大丈夫か?」

「はい、もう大丈夫ですよ。あの時はありがとうございました」

「あぁ」

車の中では、私の仕事のことや好きな本の話をしながら過ごして

30分程走ったところで駐車場に車を停めた

「どこにいくんですか?」

「あ、あぁ、水族館だ」少し恥ずかしそうに答える

「え!水族館ですか!嬉しい、行ってみたかったんです」

生まれて初めて行く水族館にテンションが上がる

「初めてだったのか?」「そうなんです、珍しいですよね」

そんな私の言葉に一瞬悲しそうな表情が見えた気がしたが、すぐ

いつもの顔に戻り「行くぞ!」と私の手を引いた


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