拾いものは危険な恋のはじまりでした
今日も、繁華街に入ったところで背中に視線を感じる

パッと後ろを振り向いたが、特に目に留まる人はいない

やはり・・・気のせいなの

もう少しで「花かつみ」というところで、前を通り過ぎた人とぶつかり

その人の手から鞄が落ちて、鞄の中身が散らばった

「すいません!!」

慌てて、一緒に中身を拾う

「本当にすいません、鞄のもの全部ありますか」

「こちらこそすいません、大丈夫だと思います。拾っていただいて

ありがとうございます」

ぶつかった男の人は、恐縮そうにしながらにこやかに笑った

「あ、じゃあ、すいませんでした」

そのまま別れ仕事に向かう


いつもの様に仕事を終え部屋に帰り、奏さんに戻ったことを電話で連絡

すると、これから部屋に行ってもいいかと聞かれる。奏さんも、今仕事が

終わったらしい。

「いいですよ、コーヒー用意しておきますね」

10分で部屋のインターホンが鳴り、奏さんが来たことを知らせる。

部屋の中に招き、コーヒーを置いた。

「3月14日だが、時間取れるか?」

それって、ホワイトデーだよね。

「はい、仕事も休みなので大丈夫ですよ」

「じゃあ、空けておいてくれ」「はい!」

それから、30分くらい話をして奏さんは帰って行った。




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