拾いものは危険な恋のはじまりでした
奏さんにあの水色の封筒を2通渡した。

「最初はバレンタインの次の日、もう一通は今日きたものです。

一通目の時は、間違いなのかなと思ったんです。

でも、今日届いた手紙を見たら、昨日の私と奏さんを見ていた

のかなと思って・・・」

最後の方には涙目になっていた。

奏さんは、手紙を見終わると司さんにもまわして見せている

「実は、結構前から誰かにつけられている感じがしたり、見られている

ような気がしていて・・・気のせいかもしれないですけど・・・」

奏さんは、少し考え

「司、ちょっと徹を呼べ」

司さんは、頷くとどこかに電話をする

「小春、誰がどういうつもりでこの手紙を出したのか、まだ分からない。

取りあえず、この手紙は俺が預かる。こっちでも調べてみるが、このまま

もし、小春に何かあったら大変だ、だから、犯人が分かるまで護衛をつける。」

「護衛ですか・・・」

その時、コンコンとドアが叩かれ「失礼します」と言って男の人が入ってきた

あの時、車を運転していた人だ・・。

「あぁ、こいつ、徹だ。徹が明日から護衛につく、部屋から出るときは必ず

徹と行動してほしい」

その言葉に徹さんが頷き

「小春さん、五十嵐徹(トオル)です。よろしくお願いいたします。」

深く頭を下げた

「こちらこそ、お世話になります、前島小春です。」頭を下げる

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