拾いものは危険な恋のはじまりでした
目が覚めると、奏さんに抱きしめられていた。

この腕の中は、安心する。もっと感じたくて奏さんの胸に擦り寄った

「なんだ甘えたいのか」

「え、起きてたんですか?」「あぁ」

「奏さんをもっと感じたかったんです」「あぁ、いくらでも」

そう言ってギュッと抱きしめる力を強めた。私も抱きしめ返した。

奏さんの甘いムスクの香りが私を包み込む

「そろそろ起きるか」「はい」

ベットから出ると、お互いシャワーを浴び、着替えリビングに入った

「朝食を食べよう。」

どこから準備したのか、美味しそうな和食が並べられていた。

「美味しい」「小春、食べたら今後の事を話そう」「あ、はい」

食べ終わり、ソファーに並んで座った

「小春、昨日の男はもういないから心配しなくていい」「・・はい」

「だが、あのアパートにこのまま住み続けるのは、反対だ」

「・・・・」

「小春、ここで一緒に住まないか」「え!」

「ここに居れば、俺も安心できるし、何より一緒にいられる」

「いいんですか?」「あぁ」

「本当に」「あぁ」

「私も奏さんと一緒にいたいです。ここに来ます」「あぁ」

「今日は仕事が休みだろ、これからアパートに行って荷物をまとめよう」

「はい!」

< 50 / 93 >

この作品をシェア

pagetop