拾いものは危険な恋のはじまりでした
自分の体を包む込む重みと温かさで目が覚める。

目の前には、整った顔をした私の愛しい人が瞼を閉じ眠っていた

「奏さん、愛しています・・」チュッ

溢れる幸せに満ちた心に思わずその額に口づけていた

「俺も愛してる」チュッ

眠っていると思っていた奏さんが私の唇にキスをする、そしてそれは

次第に深いものになっていき、朝からお互いの熱を貪り合ってしまった

奏さんの体力は尽きることはないのだろうか・・・

朝から、ぐったりとした体の私は普段と全く変わらない様子の奏さんに

妬まし気な視線を送る。それに気づいているのかいないのか、機嫌の

良い奏さんはそのまま私を横抱きしバスルームに運ぶ。

「エッ!奏さん、ちょっと待ってください!い、一緒に入るつもりですか!?」

「あぁ、小春は疲れて足腰立たないだろ?俺が手伝ってやる」

そう言うと、そのままバスルームに入りシャワーのコックを捻った。

その後は、ボディーソープをつけた掌が体中を縦横無尽に這いまわり

胸の膨らみと身体の中心は必要以上に時間をかけ、モコモコの泡を流すと

背後に感じていた固くなったものが、するりと中に入れられ又もや翻弄

された。

バスルームから出た時には、目覚めた時以上の怠さと脱力感に襲われていた。

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