拾いものは危険な恋のはじまりでした
男をベットに寝かせ冷却シートを額に張り、反対側の壁にに寄りかかる

ようにしながらクッションに座った。

人とあまり関りをもたないように生きてきた自分が、初めて会った男に

対してここまでしている

それも普通でない人に・・・不思議でならない

気が付くと、それから1時間ほど経過していた。

様子をみようとベットに横になる男をみる。さっきよりは熱も下がった

のか、少し穏やかな男の顔があった。

冷却シートを剥がし、額に掌をのせ確認する・・・

「あぁ、下がってきている・・・良かったぁ」

安堵の息を吐き、新しい冷却シートを額に貼った

額から手を離そうとするとガシッと手首をつかまれる

「このまま・・側にいてくれないか」低く掠れた声が私を引き留めた

「いいですよ。じゃあ、ここに居ますね」「あぁ」

安心したように囁くと、再び寝息が聞こえてきた

本当に綺麗な顔をした男だ、男の顔をまじまじと見ながらため息をはいた
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