拾いものは危険な恋のはじまりでした
暖かいなぁ・・・

浅い眠りの中で、いつもと違う温もりと、体にかかる重みを感じていた

微睡のなか眠い目を薄く開けると、目の前に何かある・・・顔・・・?

ハッと正気に戻ると、昨日の男の顔が目の前にあり、自分は腕枕をされた

状態で抱きしめられている

「え、な、なんで・・・」

何故自分がこういう状態になっているのか記憶がない・・

だが、服は昨日のままだし何もされてはいないようで安心する。

「ククク・・・、朝から忙しいな」

「えッ、あ、お、おはようございます」

「あぁ、おはよう。」「体は、大丈夫ですか?」

「あぁ、楽になった、ありがとう」「じゃあ、良かったです」

「あの~、私はなんで一緒に寝ているんでしょうか?」

「あぁ、気が付いたらお前が寝てて、寒そうだから布団の中にいれた。

俺も湯たんぽ代わりになって良かったよ」

「そ、そうだったんですか、それはご迷惑をおかけしました。

大丈夫そうなんで、起きますね。

何か作るんで、シャワーでも浴びてきますか」「あぁ」

ベットからいそいそと飛び出し、キッチンへと急いだ

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